<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 贈衛八處士>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 衛八処士に贈る>
<BookPage: 285>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
人生不相見，
動如參與商。
今夕復何夕，
共此燈燭光。
少壯能幾時，
鬢髮各已蒼。
訪舊半爲鬼，
驚呼熱中腸。
焉知二十載，
重上君子堂。
昔別君未婚，
兒女忽成行。
怡然敬父執，
問我來何方。
問荅乃未已，
兒女羅酒漿。
夜雨剪春韭，
新炊間黃粱。
主稱會面難，
一舉累十觴。
十觴亦不醉，
感子故意長。
明日隔山岳，
世事兩茫茫。
<End Poem>
<Translation>
人の一生において、いったん別れてしまうと会うことのむずかしいことは、
ともすれば、参星と商星とのようになりがちである。ところが今夜という今夜は、なんというよい晩であろうか。このひとつのともしびの光を君とともに囲んでいようとは。

若く盛んな時は、いつまで続けることができよう。髪の毛は、お互いにもう白髪まじりである。むかしの友人の消息をたずねてみると、その半分は死者となっている。驚きさけぶと、はらわたがあつくなってくる。

しかるにどうして知ろうか、二十年後の今、再び君の座敷にのぽることができようとは。まことに思いがぬことであった。むかし君と別れたとき、君はまだ結婚していなかったが、今はむすことむすめたちが、たちまちに列をなして出て来る。お子さんたちはにこにことして父の友人であるこのわたしに敬意を示し、わたしに向かって、どちらからおいでですかなどとたずねる。その問答がまだ終わらないうちに、むすこさんむすめさんたちは、酒を並べはじめる。夜の南の中を、春のにらを切り取って来たり、上等のあわをまぜたごはんをたいたりしてくれる。

この家の主人である君はいわれた。会うことはほんとうにむずかしいことだと。
そしていっぺんに十杯のさかずきを、続けざまに飲みほした。さかずき十杯を重ねてもなお、わたしは酔わない。あなたの古くからの友情のいつまでも変わらないのに深く感動したからだ。明日になって、山をへだてて別れ別れになってしまえば、お互いの世の営みのすべては、二人ともそれぞれに、はかり知ることのできないものとなってしまうにちがない。
<End Translation>